朝飯。鰻と海老のちらし寿司&つみれ汁。母親がオーストラリア談義でテンションを上げる。記念撮影なんかをして実家を後に。澁谷家に寄って、途中強風で倒れた錆付いた街灯の復旧作業を植野さんが激写したりしながら、editの山路さんの写真展へ。全て車窓からの風景。本人は人物がテーマだと言っていたが、人物はボケており、片や看板などの字がくっきりと浮き上がって印象に残る写真が多いのが面白かった。隣のメディアテークであさくらさん製作の水音ベッドで寛いで、植野さんお薦めのサイケスポット、仙台大観音を目指す。丘の向こうに大観音がうっすらとその姿を現わした時には全員が爆笑。100メートルはあろうか。ジャスコとゴルフ場の横に立つ巨大な違和感。特撮SFの世界である。胎内も爆笑の連続。革財布¥9,800のところを新春大特価¥1,000!水子供養の賽の河原ジオラマ!登竜門から見上げた大観音の顔!螺旋階段を這うペンキで描かれた知恵の水と無限の電飾の中央に浮かぶ百八体仏!金箔入り羊羹!目は人間の250倍の集光力!足はジャイアント馬場の40倍!頭の内部は放送局!頭上にはアンテナ!馬鹿である。澁谷さんナツさんと別れ、泉ICより東北道へ。雪がちらついてきたと思ったら途端に吹雪となり、白石ICで通行止だという。仕方なく下に下りてガストへ。そうこうしているうちに通行止解除となり、再び白石ICから高速へ。滑り止め規制だったけどデミ夫は不精でノーマルタイヤ。車線も見えず渦巻き迫る吹雪だけが見えていると車が全く進んでいないような錯覚に陥り大混乱する場面も多々あり、アイスバーンな箇所も多々あり、猛吹雪は宇都宮周辺まで続く。よく死ななかったものだと思う。深夜3時三鷹着。ダッフルコートのポケットから仙台大観音の護符がグシャグシャになって出てきた。期せずしてずっと身に着けていたのであった。案外、身代りになってくれたのかもしれない。