夜中爆睡していると、近江楽堂でギターソロのライブを終えた植野さん清美さんがデミ夫を返しに来て、ドア付近の暗闇で空気入れとかをゴソゴソやってたので吃驚して飛び起きる。いつものように植野さんがアイスコーヒーを作るべく何も言わずにガスコンロの火を点ける。うちに通っているうちにいつの間にかアイスコーヒー名人になってしまったようだ。「何で薬缶にこんなに水入ってんですか?」と訊かれても困るツッコミをするので、「インドの峠の茶屋では訪れる旅人をいつでも飛びっきりのチャイで出迎えられるように薬缶には常に火が入れられ湯が満たされているんです。すなわちこの薬缶の水の満たされ方にはお疲れの植野さんを癒してあげようという僕の深層心理が顕われてるんですよ」とか寝ぼけながら訳の分からない返答をしたりする。あとはスッパマイクロパンチョップの話。レスカ、レーコー、オージーの話。「いいイベントだったなー関家訪問」などと呟きながら自転車で帰る二人の後姿を見送る。