昼頃目覚め、3人で東京都現代美術館に「YES オノ・ヨーコ展」を観に行こうということになる。渋滞の首都高。カーステでMichael Angeloをかけていたら、工藤さんが「これいいアルバムですね」と言う。アルバムが77年製作だということを聞き及び、「へぇー、アメリカってパンクの影響ない人もいるんですねえ、知らなかった。僕もこういうの聴いて素直に喜んでればこんなバカな人生送らないで済んだのに。パンクの功罪というか」。。。オノ・ヨーコ展。青い部屋のイベント。この直線は大きな円の一部です。この部屋はゆっくりと蒸発している。今の空。悲しみの山。齧られたリンゴ。女性客が出てくる時にはオノ・ヨーコの眼になっている。「まあでも、要は美人で可愛かったってことですよねー」というのが我々の結論であったが。帰り、雨が降り始める。新宿の工藤さんの宿泊するビジネスホテルに荷物を降ろし、工藤さんとは後で西荻で落ち合うことにして、とにかく腹が減っていたので三鷹を目指す。雨足強し。車内という密室でさんざん交通事情や天気事情に関する独り言を言って澁谷さんを動揺させてしまうが、何とか無事にセシーラ到着。本当は澁谷さんのために作った中華風カレーを食していると、植野さんからスカイメールが入る。今吉祥寺とのこと。直後に植野さん到着して、そのままマジキックへ。植野さんは花小金井でさやさんと落ち合うというので途中で降ろし、澁谷さんとマジキック到着。とりとめのない話をしつつ澁谷さんに別れを告げて、三鷹にとんぼ帰り。やっとタクシー運転手生活が終わってホッとする。雨もあがった。中央線で西荻へ。『のみ亭』再訪。カウンターで寛いだ様子の工藤さんの肩をたたく。エビスビール。クーッ。「こうやって飲みに行ったりするのも久しぶりだよな」と、いきなり男らしい口調の工藤さん。「年末くらいから気忙しくて。飲みに行くと決めて飲みに行ったりすることがなかったというか」。。。古酒泡盛「菊之露」ロック再び。やはり滅茶苦茶美味い。工藤さんも「ゲエッ、美味い!キャラメルみたい!」と感動。店を訪れるのは20年ぶりくらいのことだそうで、マスターもかなり吃驚したという。その後も工藤さんは終始リラックスした様子で、ラテンのBGMに合わせてカウンターでピアノを弾く真似をしたり、LAウーマン談義やオノ・ヨーコ談義に花を咲かせたり、マスターが昔の共通の友人に店から電話をかけて工藤さんと替わったり。そういえば昨日の楽屋のイベント名は「源にオカエリ」だったなあ、とふと思い出したりする。帰り、西荻駅のホームでそういえば今日は工藤さんの咳を聞いていないなと思って指摘してみたら、「あ、本当だ! 酒で治った!」と喜びながら、何故か握手をして別れた。