仕事から帰ったら疲れ切っていてとても眠い。あーホントにこれから仙台に行くのかよ? 絶対無理、という気持ちが絶え間なく津波のように襲ってくる。思えば、仙台に行く時はいつもそうだったかもしれない。たまたま生まれ故郷だというのもあるかもしれない。2時間くらい、パン齧ってはだらだらしたりピアノ弾いてはだらだらしたり電話してはだらだらしたり荷物まとめてはだらだらしたりドラえもん読んではだらだらしたり風呂入ったりしてはだらだらしたりして、試験前夜の中学生みたいに出発を延期したくてたまらないのがバレバレな行動を繰り返すが、時間がきたので仕方なくデミ夫にガソリンを食わしてやって出発。22時、三鷹駅北口。大内君(1165歳)、モモさん(1480歳)、小林君(1299歳)、森中さん(987歳)が集結。「さて。行きますか」。。。外環から東北道で一路仙台へ。本当に始まってしまった大内君の車内一夜漬けメロフォン修行。激辛せんべいを一人で平らげて平然としていたニュータイプ森中さん。後部座席の真ん中で相変わらずの忍耐力を見せつけたモモさん。ここ数ヶ月で無邪気じゃなくなったという助手席の小林君との哲学的トークによって脳がもみほぐされてトランス状態と化した僕はいつになく危うい運転を頻発して怒られる。トランス状態だったから何話したか全く覚えてないのはご愛嬌。そして、宮城県に入るくらいにおもむろに車内に流されたPatty Waters "Black is the color of my true love's hair" のスクリーミングによって車内は一気にヒート・アップ。こんな一年に一回聴けるか聴けないかという重量級の曲を、こんなシチュエーションで聴くことになるとは。深夜の東北道なんて基本的に退屈なものなのだけれど、そんな場所での極北の金字塔的事件であった。深夜2時、仙台到着。なんだ着いてみればなんてことなかったじゃん、と思うのもいつものこと。澁谷家に着き、ナツさんの「アメイジング!」という歓迎を受ける。レアなものを観たり聴いたりしてレアものづくしの時間が過ぎ去って、"unknown happiness"とモーニング鶯。サラウンドさえずりと上る坂道のナツさんに見送られながら澁谷家を後に。実家着。森中さん撃沈後、小林君、大内君、モモさんのキヌタパンメンバーで、萩の月を肴に黒ラベルを飲みながらモーニングキッチントーク。皆が寝てしまった後も、瓶にはビールが残ってたので僕一人でモーニングキッチンドリンクしてモーニングシャワーして精神を拡散させて就寝。