ランディ・ニューマン『セイル・アウェイ』で、久しぶりにアメリカン・ミュージックの真髄を虚心坦懐に聴いた気がした。ヨルゴス・ダラーラス『ギリシアの魂』は、ギリシア版・森新一で燃える。昔、人の家に集って徹夜で音楽聴いたりした明け方に「音楽は旅だよなぁ」とか言ってた人がいた。あの頃のことを思い返して、思えば遠くに来たもんだと簡単に片付けていいのだろうか。いや、きっと様々なことが不恰好なサークルを描いて元に戻って来ただけなのだろう。